ホーム>成功するしくみ>第15回 失敗しない正しい住宅の住み方
家のリフォーム時期を逃すと、工事費は増大します。
例えば、スレート屋根なら15年、配管は15年、防蟻工事は5年、
壁紙は10年、外壁塗装は10年、外部木部塗装や外部鉄部塗装は5年など、
家のライフサイクルというものが存在します。
家のライフサイクルを逃してしまったために、
多額の費用を払うことになってしまった例もあります。
「今やらないと家が全部ダメになりますよ!」
リフォームの営業マンから良く聞くセリフですよね。
しかしこれは営業トークで言っているだけではなく、
本当に後から 「あ~あの時やっておけば良かった!」
と、言うような事になってしまう事もあるのです。
しかし、
その言葉が本当かどうか見極めるのはとても難しい部分でもありますし、
だからと言って放置しておけば、後でとても高くついてしまう
という事にもなりかねません。
後になって泣かないためのキーワードは
「家の状態を正確に把握しておく」ことです。
それでは、家の状態を間違って把握していたり、知らないで放置しておくと、
どのような結果になってしまうのか、いくつかの例を紹介します。
15万円を惜しんだため500万円以上の予期せぬ出費になった例があります。
築23年の在来木造一戸建ての家で屋根葺き替えの
リフォームを行なうため屋根を剥がしました。
そして屋根下地をチェックしたところ、
なんとそこまでシロアリの被害にあっていることが発覚。
シロアリはほとんどの場合、家の下部から上部へと食べながら進んでいきます。
早速各部をチェックしたところ、柱と言わず壁や梁をはじめ、
様々な部分がシロアリの被害にあっており、
外壁のモルタルが浮いていつ落下してもおかしく無いような状態です。
聞いてみると、
「防蟻工事は15年前にやったきりで、結構値段もするし、
そんなに滅多に居るものではないだろう」 と思って、放置してあったとのこと。
結局、屋根葺き替えで130万円の工事の予定が、外壁の全面修理も行うことになり、その他の補修工事もろもろ合わせて合計650万円かかってしまいました。
これは定期的に防蟻工事を行なっていれば防ぐことができたケースです。この家の場合、1回の防蟻工事にかかる金額は約15万円程度でした。
築20年を超える在来工法の浴室を解体した時のことです。
内側の木部は指で触れるだけで簡単に崩れ落ちるほど腐食し、
シロアリの巣になっていました。
そしてこの位の築年数の家の場合、
このような状態になっている家がとても多いのです。
浴室タイルも長年たつと、目地やタイルに細かいヒビ割れが発生したり、
スキマを生めてあるコーキング(ゴムのようなもの)が縮んできます。
そしてそこから水が入れば、土台や窓を支える台、
隣の部屋の床下地まで腐ってきます。
こうなってしまうと、ますます工事費用は増大します。細かいことですが、
定期的に継ぎ目のコーキングを打直す、目地を詰め直す、割れたタイルは交換する等、きちんと手間を掛け、マメなメンテナンスをすることが、
被害を大きくしないためのコツなのです。
ホームセンターでコーキングを購入して自分でメンテナンスをすれば、
数年に一度、わずか500円程度の出費で抑えられたものが、
メンテナンスを怠ると、膨大な工事になります。
塗装工事にもこのような例が多くあります。
定期的にきちんと外壁塗装を行っていれば防ぐことができた細かいひび割れも
放置しておけば、そこから水が入って下地板が腐り、
大工工事・左官工事・塗装工事と大きな金額がかかってきます。
木部や鉄部も腐食する前にマメに塗装を行なうことが大切です。
また定期的な塗装を行なうことで、下地の痛み具合もチェックでき、
腐食があれば早めに手を入れ、最小限の補修で済ますことができます。
腐食が進んでからでは余分な手間もかかり、当然その分工事費もかさみます。
後でまとめてやる工事というのは必要以上に莫大な費用がかかる
ことが多いのです。
「雨漏りなんてしていない」と思っていても、
実はそれは室内に流れ込んできていないだけで、下地に水が染みていたり、
軒先に流れていて雨漏りに気付いていないだけだったというケースも有ります。
そして勿論そうなれば、下地は腐食し、後で大きな費用が掛かります。
また「石綿スレート板」で葺かれた屋根は古くなると良く塗装を行いますが、
ただ塗装するだけでは却って塗料が部分的に水をせきとめ、
中に水が染みこむ経路を作ってしまう場合があります。
スレート屋根の塗装の場合は「縁切り」と呼ばれる一枚一枚を切り分けるような
作業が必要です。
失敗しない正しい住宅の住み方は、「定期点検」をきちんと行い、
メンテナンスの必要な部分は、その都度正しく補修を行なう事が大切です。
しかし、シロウトでは判断が難しいので、
定期的に信頼できる専門の業者に頼むようにすると良いでしょう。